フレグランス原料の需要は「顧客の在庫切れにより悪影響を受ける」

2023 年 8 月 3 日 - 最終更新日 2023 年 8 月 3 日 12:02 GMT

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ドイツの化学会社シムライズ社は、2023年上半期の決算で、同社のセント＆ケアのポートフォリオが、インフレや販売量の減少から、製造施設の火災、独占禁止法の申し立てへの関与まで、さまざまな困難な状況に見舞われたことを明らかにした。

今期のセント&ケア部門の売上高は8億8,600万ユーロに達し、前年同期比2.7%増加しましたが、事業の中核利益は減少しました。

しかし、悪いニュースばかりではありませんでした。内訳を見ると、フレグランス部門は 2023 年上半期に本業売上高を 1 桁の割合で増加させました。

ファインフレグランスは前年の好調に続いて再び二桁の本業的成長を達成し、特にEMEAおよびラテンアメリカ地域での売上が好調でした。

コンシューマーフレグランスは 1 桁の成長率を達成し、ファインフレグランスと同様に、EMEA およびラテンアメリカ地域でも高い成長を記録しました。

オーラルケア事業部門の売上高は前年並みとなりました。

化粧品原料部門では、当期も引き続き売上が好調に推移し、2桁の本業成長を達成し、EMEA、アジア/太平洋、ラテンアメリカ地域で売上が大幅に増加しました。

同社は、日焼け止め製品とマイクロプロテクション製品が力強い成長を記録したことを共有しました。

また、グループ・ネロリとロマーニの買収が売上高に約1500万ユーロ貢献したとも述べた。

しかし、2023年上半期のアロマモレキュルズ部門の売上の伸びは、販売量の減少と、コロネルアイランドのフレグランス製造施設での火災による生産停止が重なり、特に影響を受けた。

同社によれば、この事件に加え、組織再編、および関与した反トラスト事件に関連する費用により、2,900万ユーロの一時的な損失が発生したと言われている。

シムライズは、フィルメニヒ、ジボダン、IFFとともに、本社が独占禁止法規制当局による家宅捜索を受けた3月以来、競争当局の注目を集めている。同社は先月、欧州連合司法裁判所に強制捜査について異議を申し立てた。

同社はこれらの問題に言及するとともに、「フレグランス成分とメンソールの需要が顧客の在庫切れにより悪影響を受けた」とも述べました。

Symrise AGの最高経営責任者であるハインツ・ユルゲン・バートラム博士は、この結果について次のように述べています。同社はこれまで厳格なコスト管理と値上げによって部分的に相殺できてきた。それにもかかわらず、私たちは自信を持って今年の下半期をスタートさせています。」

しかし、バートラム氏は、シンライズ社が最近上海にファインフレグランスの新たな創造拠点を、パリに化粧品原料の専門知識センターを開設し、将来に目を向けているとも述べた。「これらの措置は、持続可能な方法で競争力を強化するという私たちの野心を反映しています。」と彼は述べました。

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